日蓮正宗問題研究2 – 『C作戦』の真相・底流
(4)“開戦前夜”にブラックジャーナリストと密談

 日顕法主の謀略を裏付ける、もう一つの事実は、この宗規改正が行われた臨時宗会が開かれた平成2年12月26、27日に先立ち、前日の12月25日に、日顕法主は総本山大石寺大奥の対面所で、ブラックジャーナリストの段勲らと極秘会見し、創価学会切り崩しのキャンペーンを依頼していたということです。この会見には、段の兄であり日蓮正宗本応寺(群馬県)の住職である高橋公純、元創価学会本部職員の造反者である押木二郎等が同席。会談は約2時間に及び、終始白熱した雰囲気であったといわれています。内容は次の通り。

  • 猊下は段の長年にわたる創価学会批判の労をねぎらい、今後、創価学会および池田大作創価学会名誉会長への批判を、いっそう強めてくれることを依頼、段もこれを快諾した。
  • 猊下はさらに、段一人だけではなくあらゆる反学会ライター及び出版社、各勢力、各政党の学会批判への動員を希望。段は明年(平成3年)が統一地方選であることからして、与野党及び大手出版社こぞって創価学会、公明党批判に流れ込む可能性を示唆。みずからが年明け早々、あらゆるマスコミ媒体において先鞭をつけることを約した。
  • 猊下は、池田名誉会長を破門し創価学会を解体する具体的な戦術について細かく述べた上で、段に助言を求めた。
  • 猊下は出席した一同に反池田・反学会勢力の結集と共闘を求め、一同はその盟を約した。
  • 猊下は同席した高橋広純にも、宗内の親猊下の若手僧侶のリーダーとしての活躍を期待していると表明。兄弟そろってからめ手より池田名誉会長及び学会を攻撃することを督励された。また高橋の海外布教に対する意識の高さを誉められ、将来いっそうの活躍の舞台が待っているだろうと激励された。
(『地涌からの通信』1巻20頁)