日蓮正宗問題研究5 – 宗門問題の本質を知るための「資料集」1
(3)資料紹介「地湧からの通信」

 ここでは本書の中から主なトピックを拾いました。

●ブラックジャーナリスト・段勲の背後に宗門の影(本書80ページ)

 ここ数年にわたり、一連の反創価学会キャンペーンを企画、執筆の面で支えている一人が、段勲(だんいさお)である。ところが、どう考えても、段がマスコミ人としての公正・中立なスタンスを保っているとはいえない。理由は、いくつかある。

 まず、段が群馬県の日蓮正宗本応寺住職・高橋公純を兄に持つこと。それから、十数年前の第1次宗門問題では、「正信会」系ライターとして、兄の高橋住職とともに学会切り崩しの記事を書き続けたこと。昭和55年、元学会顧問弁護士の山崎正友から金銭を授受している点。平成2年12月、兄の高橋住職とともに日顕法主と極秘に会い、反学会記事の仕掛けを依頼されたこと、などである。つまり、段は明らかに反学会仕掛け人ライターであり、その背後には常に日顕法主一派の影がちらついている。

 この段が、同じ反学会仕掛け人ライターの乙骨正生(おっこつまさお)、山崎正友、元学会教学部長の原島嵩(はらしまたかし)、元公明党都議の龍年光(りゅうとしみつ)と手を組み、極めて恣意的な報道を繰り返しているのである。

 例えば、『週刊実話』に登場する「日蓮正宗僧侶」とは、段の兄・高橋公純と思われる。また、「元学会本部関係者」は原島嵩であろう。段、乙骨は実名で「宗教ジャーナリスト」などと名乗り、登場している。このように、コメンテーターはすこぶるいいかげん。自分は、偏向した立場をジャーナリストの美名で粉飾。いわゆるインチキ報道の常套手段を駆使して、彼の記事は作られているのである。

●日顕法主と末寺住職の対立が深刻(本書160ページ)

 去る4月17日(日)、東北第二地方部の法華講が大石寺に登山し、総会を行った。

 しかし、総会の席上、日顕法主は遠路はるばる夜通しの強行軍のあげく、登山した一行の労をねぎらうどころか、いきなり火の球となって怒り出した。そこで、やり玉に上がったのが、宮城県・上行寺の佐々木慈龍住職。「上行寺! 5百何所帯もありながら50何名しか来ないというようなことでは困るんだ!」。日顕法主は、佐々木住職を睨みすえつつ、なおも怒鳴りつける。「ええ! 佐々木君、そうじゃないか」満座の、しかも自坊の信徒の前で、法主から罵声を浴びたのである。佐々木は、顔面蒼白となった。

 このような強圧的な叱責が度重なることにより、末寺住職の心はますます日顕法主から離反し始めている。

 「中国大布教区宗務大支院長」という中国地方の僧俗を束ねる要職にあった僧侶を「法主の指南に逆らった」との理由で、突然解任。この僧侶は横田智研といい、日顕法主の「ゴルフの会員権など破って捨てろ」との命令に従わず、ひたすらゴルフに興じている姿が『創価新報』に連続して報じられ、これが解任の理由となった模様。

 横田を始め、多くの末寺住職にしてみれば、「日顕さんだって、酒と女に狂っているじゃないか。なぜゴルフだけがダメなんだ」という気持ちであろう。現に、横田のみならず、法主側近の大村教学部長までが、平気でゴルフ三昧に耽っている始末。法主一派以外の僧侶たちは、「不公平このうえない」と日顕法主の専横ぶりに不満を募らせている。