日蓮正宗問題研究9 – 日蓮正宗・阿部日顕法主「シアトル買春事件」の真相
(6)「記録」以外にも数々ある決定的証拠

 「証拠記録」以外にも、事件の実在を裏付けるものはあります。事件の後、日顕法主はクロウ夫人を懐柔しようと、お歳暮など様々な品物を贈っています。裁判には、こうした贈物や法主夫人自筆の手紙も「物証」として提出されています。また、宗門側は当初、“法主はクロウ夫人に娘がいることなど御存知ない”と言っていましたが、昭和58年のクロウ夫人の長女の結婚式には、法主自らクロウ夫人と長女に、高価な数珠を贈っており(下写真)、日顕法主の指示により、結婚式では数珠の贈呈式まで行われていたことが明らかになりました。日顕法主がウソをついていたことが、はっきりしたわけです。クロウ夫人は、裁判で次のように語っています。


<東京地裁の法廷より>

弁護士 (数珠の)贈呈式と連絡は。

夫 人 式の三、四日前に、ロスの妙法寺でリハーサルをやりました。結婚式の式次第も披露宴のやり方も、出来上がっていました。その時、坂田住職から話があり、御法主からの数珠の贈呈式を結婚式の中でやろうということになりました。

弁護士 (数珠のことを)坂田住職は知っていたんですね。

夫 人 知っていました。法主から娘さんの結婚式を滞りなく行うよう言われていました。

弁護士 (結婚式では数珠を)娘さんに贈呈したのですか。

夫 人 いえ。「ミセスクロウ、前に出てきてください」と言われ僧侶から私にいただき、そして私が新郎新婦の前に持っていきました。

 


二人の元警察官が事件の真実を証明

 また、ロスでの「シアトル裁判」のクロウ夫人側代理人・ラングバーグ弁護士は、同事件の証言者として、元シアトル市警察のロナルド・C・スプリンクル氏本人から直接、証言を得られたと発表しています。

 スプリンクル氏は、シアトル市警察に19年間勤務し、事件の当日、シアトルの現場一帯をパトロールしていたとのことです。同氏は、当日の模様を鮮明に記憶しており、特に日顕法主について、この東洋人の男性は背が低く、頭を剃っており、黒いスーツとオーバーを着ていたと証言しています。氏は最近、クロウ夫人と再会し、彼女が「シアトル事件」の現場に駆けつけた婦人であることを認め、自ら法廷で真実を話すことを約束しています。

 加えて、昨年10月9日、東京地裁で行われたクロウ夫人の証人尋問の場で、事件の現場に居合わせた、もう一人の元警察官の存在も確認されたことが、クロウ夫人から明らかにされました。以下のやり取りは、その「もうひとりの警察官」に関するクロウ夫人の証言です。


二人の元警察官が事件の真実を証明

弁護士 あなたはもう一人の警察官と会いましたね。

夫 人 今から一月前、九月に会いました。

弁護士 今でも現役の警官ですか。

夫 人 引退されています。<

弁護士 会った時は、どうでしたか。

夫 人 お互いに顔を見た途端にすぐ分かりました。私は事件の現場でも、警察署でも、(日顕法主を)救おう、守ろうとして、ケンカしましたから。彼に強く訴えたんです。

弁護士 相手は覚えていましたか。

夫 人 はい。私が訴えたしぐさや言葉まで、覚えていてくれました。

 以上のように、「シアトル事件」には、その真実性を裏付ける証拠が存在し、証人がおります。宗門がいう「国際的謀略」を行う必然性など全くないのであります。