日蓮正宗問題研究2 – 『C作戦』の真相・底流
(6)偽りに満ちた日顕法主の“学会礼讃”

 しかしながら、日顕法主は、一方では学会に対し、表向きは好意的な態度も忘れていませんでした。平成2年9月2日には、学会の静岡県青年部8000名が参加して、大石寺開創700年を慶祝する記念文化祭が盛大に本山内で開催されました。そこで、日顕法主は笑みをたたえつつ演技を見守り、拍手を送り、退場の際には手を大きく振って出場者の喚声に応えてみせたのです。

池田名誉会長に贈られた「感謝状」

池田名誉会長に贈られた「感謝状」

 また、記念文化祭に続いて、大石寺開創700年慶讃法要が、平成2年10月に大石寺で奉修されました。その際、日顕法主は、開創700年慶讃委員長を務め、一連の慶祝行事を全て無事に遂行した池田名誉会長に感謝状と記念品を贈呈し、自ら「ありがとうございました」と感謝の意を表明していました。

 ところが、その裏では、学会をカットする『C作戦』の実施のタイミングを議論し合っていたというのですから、恐るべき、偽り、欺瞞ぶりといわねばなりません。一体、日顕法主らは、本山の慶事をお祝い申し上げようと、折りからの猛暑の中、不眠不休で準備にあたった青年信徒たちに、なんと申し開きするつもりだったのでしょうか。僧侶とは、徹底して信徒を守るべき存在ではないでしょうか。日顕法主の偽善と二重人格には、僧侶としてのモラルの片鱗も窺えないのであります。