新・改革通信 NO.139 (平成29年12月20日)未来の人材を潰す「法教院」は宗門衰退の元凶(3) <1割以上が不祥事で還俗、ワイセツ事件で逮捕者も>

問題点4.中高生の学力が低下

 法教院が出来たため、大坊の高校生は一般の大学を受験するという目標がなくなり、勉強する必要性を感じなくなっている。法教院にも入学試験はあるが、非常にお粗末なものである。学生は、高校三年生になると学衆課から一冊の市販の問題集を渡され、“法教院の入試問題はその問題集の問題がそのまま出る”と教えられる。その結果、高校生たちは「問題集を覚えるだけだから、入試の一カ月前でも十分に間に合う」と言いだし、まったくといっていいほど勉強をしなくなった。
 そのような高校生の無気力が中学生にも影響を与え、それまでは富士宮のトップクラスの高校にも合格する者もいたが、年々、合格する高校のレベルが下がっている。法教院の存在が中高生の学力を低下させているのだ。

問題点5.閉鎖的な世界での教育では、他者の目がなく、向上心をなくす

 法教院は閉鎖された世界である。一般の大学に通えば、常に自分たちを“日蓮正宗の僧侶”と見る他者の目がある。ゆえに、学生たちは“日蓮正宗の僧侶”として正しい振る舞いをしなければならないという自覚に立つことができる。
 しかし、法教院は大坊の延長でしかない。他者の目はないに等しい。学生たちは高校時代と同じように授業をサボり、遊ぶことに専念し、それを咎める者もほとんどいない。
事実、日如が新宿・大願寺の住職だった時に在勤していたSは、パチンコ狂いで授業をサボり、“留年第一号”となった。日如は在勤者さえ、教導することができなかったということだ。

問題点6.1割以上が不祥事で還俗、ワイセツ事件で逮捕者が出る

 本年10月4日に「法教院」の創立30周年記念行事が行われたが、日顕は欠席した。理由は体調不良と言われている。日如は挨拶の中で「この学窓を巣立っていった者達は、宗門のそれぞれの分野において、持てる力を充分に発揮し、為宗為法、御奉公に励み、広布のために精励活躍している」と述べているが、活躍以前に、1割以上の者が還俗している。その中には、日如の次男をはじめとした役僧の子息も含まれている。宗門が出家の優位を唱えるために使っている『出家功徳御書』に、還俗は「六親眷属をも悪道に引かん」とあり、法主と多くの住職が悪道に堕ちることになる。
 平成25年までに約480名が入学しているが、入学しても50名以上が留年しており、わかっているだけで在学中に約60名が還俗し、卒業後には20名以上が還俗している。
 多くの者が不祥事を起こして還俗しているが、中には、犯罪を犯した者もいる。昨年8月、西村正雅(平成2年入学、3期生)が静岡・三島市と清水町の路上で女性2人を襲ってケガをさせ、複数の民家から女性の下着13点を盗んだとして逮捕された。
 宗門の歪んだ教育が西村のような者を生んだとも言える。法教院の存在がなければ、彼らにはもっと違った人生があったかもしれない。

前へ<< >>次へ

>>新・改革通信 目次へ
>>トップページへ