新・改革通信 97号 (2009.03.04)”死ぬに死ねない”日顕の事情(二)。 日顕を脅かす「相承箱」は時限爆弾。爆発すれば、六十七世、六十八世は吹き 飛び、宗門はリセットされる!

 日顕には死ぬに死ねない事情がある。

 一つは、前号で述べた通り、自分が生きている間に信彰を法主にしないと、自分の死後、日顕の名が歴代から削除される可能性が大きくなる。

 それだけではない。何よりも大きな問題は「相承箱」の行方である。その鍵を握っている人物は日達法主の弟子の中にいると言われているが、その他にもいた。それは河辺である。

「六十七世はいないんだ」と発言した河辺
 河辺が「六十七世はいないんだ」と発言したことは、今では宗内で知らない者はいない。

 河辺は、はったりを言う人間ではない。確証がない限り、そのような重大発言をするはずがない。

 河辺のやり方は、相手の弱みになる証拠を掴み、その証拠を相手につきつけるというものだ。

 例えば、河辺は日顕の”大御本尊偽物発言”のメモで、二度、日顕本人を脅かしている。

 一度目は、河辺が昭和五十五年六月に、徳島の敬台寺から東京・江東区の妙因寺に栄転した時である。河辺は、”戒壇の大御本尊は偽物だと言ったことをマスコミに流すぞ”と日顕を脅した。

 二度目は、平成十一年に、河辺が札幌・日正寺から新宿・大願寺に移った時である。メモを書いた本人であるにもかかわらず、何の咎めもなく、新宿という一等地の寺に入るという異常な人事がこのメモの信憑性を一気に高めた。

 このように、死ぬ間際まで日顕を恐喝し続けた河辺が「六十七世はいない」と言った裏には、日顕が血脈相承を受けていない確証があったに違いない。そしてその中には「相承箱」の行方も含まれていたのだろう。

日顕の死後、日顕派の勢いは失われる
 河辺が亡くなり、脅威は去ったかと思ったが、そうではない。日顕は「相承箱」のことが頭から離れないに違いない。

 今、「相承箱」は一体、どこにあるのか。そして、その「相承箱」がいつ、宗内僧侶の目の前に現れるのか。

 一番、可能性が高いのが、日顕の死後である。なぜなら、今は血脈を自己申告した日顕本人がいるから、それを支えているもの達はまだ、勢いがある。しかし、血脈を自己申告した当人がいなくなれば、それを支える物たちは必ず、勢いがなくなるからだ。

日顕の死後に「相承箱」が出て来たら・・・
 では、日顕の死後、「相承箱」が出てきたら、何が起こるか?

 まず、問題になるのは、相承を受けた日顕が実際には、「相承箱」を持っていなかったことだ。ということは、血脈相承はなかったということが確定されてもおかしくない。

 少なくとも、日顕が相承を受けたことが「自己申告に基づく策略ではないか」という疑惑が出る。

 そうなると宗内には、「相承箱」を持つ人物、もしくはグループと、「相承箱」はないが、「自分が指名された」と主張する日顕の流れを汲むグループの二派が存在することになる。

宗門の「南北朝時代」が始まるか
 そこで主導権を持つのは、「相承箱」を持つ人物ないし、グループである。自己申告した日顕がいないのだから、「相承箱」の存在価値は絶大である。そうなると、宗門のとる道は二つである。

 ①、テレビゲームがリセットされて、最初のステージに戻るように、歴代もリセットされ、六十六世日達法主が亡くなった状況から、再出発となる。 すなわち、六十七世はもちろんのこと、偽りの六十七世が指名した六十八世も無効となり、歴代系譜から削除されるということだ。

 ②、かつての「南北朝時代」のように分裂である。鎌倉時代末、天皇家は皇位継承を巡って大覚寺統と持明院統に分裂した。そして、足利尊氏が三種の神器を接収し持明院統の光明天皇を擁立して北朝を開き、後醍醐天皇は吉野へ逃れ、「北朝に渡した神器は贋物であり光明天皇の皇位は正統ではない」と主張して吉野に南朝を開いた。

 これと同じようなことが、起こり得るということだ。「相承箱」はまさに宗門にとって「三種の神器」だ。
 もし、そうなれば、日顕派は”相承箱は偽物”と騒ぎ立てるだろう。

信彰が法主になれば、信彰が分裂の起爆装置に
 宗門にとって、最悪のシナリオは、信彰が法主になることだ。そこに「相承箱」が出現すれば、一気に宗門が分裂に動く可能性があるからだ。

 日顕の弟子も含め、多くの住職らが”バカ信彰の下にいられるか”と言って、「相承箱」を持つグループに流れ込む。しかし、信彰はバカだから、法主の権威を振りかざして、”俺様に従わないものはクビだ”と事態を悪化させ、「相承箱」派が急増し、分裂が決定的になるかもしれない。

 ”死ぬに死ねない”日顕の前に、いずれにしても、「相承箱問題」という時限爆弾のタイマーは動き出し、刻々と日顕派を破壊する時を待っている。(編集部)

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