新・改革通信 103号 (2009.09.30) “死ぬに死ねない”日顕の事情(六) 日如の巧妙な罠か? 庶務部長からはずされた信彰の次期法主の可能性は消え、 遂に早瀬ファミリーが宗門を牛耳る!

 すでに「同盟通信」が報じているが、宗務院に新たに「布教部」というものが設置されるようだ。そして、庶務部長であった阿部信彰が、その任を解かれ、布教部の部長に就任する予定であるという。「同盟通信」はこの信彰の処遇を「更迭」と書いている。

 庶務部は宗務院の中枢と言って良い。日如は元庶務部長で、日達法主もそうであった。日如は、怒鳴るだけしか能がない信彰に庶務部長などつとまるはずがないと思っていたに違いない。

 現に、信彰が庶務部長になってから、庶務部は機能しなくなった。その典型的な例が、信彰が得成寺の里内を査問した際に暴力を振るった事件である。

 この問題は宗内外で話題になり、信彰がどのような処分を受けるかに注目が集まった。ところが信彰は、自分の処分を自分で宗内に知らせるという異常な手段を使い、宗内をあきれさせた。常識では考えられないことである。

 そして今回、信彰は新設の「布教部」に移るという。誰の目にも、庶務部から追い出されたも同然と映る。なぜなら、「同盟通信」が分析しているように、折伏は宗門全体で取り組むもので、布教部は、大勢に影響はない名前だけの部署だ。

 当然、日顕は不服である。なぜなら、得体の知れない「布教部長」が次期法主になる可能性は低いからだ。しかし、信彰は暴力事件のことがあるから、ここは黙るしかない。そういう意味では、日如の作戦勝ちである。

 しかし、日如の狙いはもう一つあると言われている。信彰が布教部長になれば、学習能力のない信彰のことだから、どうせ末寺住職を恫喝するに決まっている。第二・第三の里内が生まれ、大きな問題になる可能性が大きい。

 もし、信彰が大きな問題を起こせば、次期法主の道は完全に絶たれ、阿部一族の宗内支配の終焉となる。巧妙に仕掛けられた罠というわけだ。

主任理事の佐藤は自分の女房の弟、新庶務部長には自分が庶務部長時代からの子飼いである斉藤が就く予定だという。これで日如は内事部と宗務院という宗門の二大柱を手中に収め、完全に宗門を支配できる。あとは、信彰が問題を起こすのを待つだけである。死ぬに死ねない日顕にとって、一段と前途が暗くなった。今までにないつらい秋冬となろう。(編集部)

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