新・改革通信 NO.159(令和2年10月8日) 宗門の存続を脅かす私塾・法教院(下) 在学中に60名以上が還俗、卒業者も約50名が還俗・隠居

卒業時に表彰された12名が還俗、2名が隠居
 大聖人の仏法を正しく教えているはずの法教院で、大量の還俗者が出ている。約30年で60名以上が在学中に還俗している。そして、卒業した者もすでに36名が還俗・擯斥、12名が隠居している。中には、西村正雅のようにわいせつ事件を起こして逮捕された者もいる。
 さらに驚くべきことは、成績優秀などで卒業時に表彰された者さえも還俗、隠居していることだ。毎年、5名前後の者が「成績優秀者」「精励賞」などで表彰されているが、そのうち12名が還俗、2名が30代で隠居している。


大坊の延長でしかない法教院では、
人材が育たないことが証明された
 我々は以前に法教院で人材が育たない理由を以下のように指摘した。
・一般の大学を受ける目標がなくなり、中高生の学力が低下する
・閉鎖的な世界での教育では、他者の目がなく、向上心をなくす
 すなわち、法教院は本山の大坊の延長でしかなく、人材が育つどころか、在学中・卒業者合わせて約100名の還俗者を出している。これは教育機関としては失敗であり、宗門の存続にとって致命的な問題である。


法教院出身者33名が大学科で何を教えるのか?
さらに問題を深刻化させているのが、教壇に立つ者の資質である。令和2年度の大学科担当者38名中33名が大学科卒業者だ。本来であれば、大学・大学院で専門的に学んだ者が教壇に立つべきである。まともな教育が行われているとは思えない法教院を出た者が教える側になるのは、教育レベルを下げ、結果的に無能な住職を増やすだけの悪循環でしかない。


20年後には宗内教師のほとんどが法教院出身になる
 法教院の設立には当初から、反対の声が多かった。“「私塾」の大学科を卒業しても社会的には大学卒業の学歴にはならず、仏教界では笑いものだ”と言う者もいる。宗門の未来を考えれば、失敗作の法教院は一刻も早く閉鎖すべきであるが、教師の半数が法教院出身となった今では、もうタイムリミットを過ぎているのかもしれない。20年後には、宗内教師のほとんどが法教院出身という時代を迎えるであろう。明確に日顕の失策だったと法教院を総括しない限り、日顕の残した負の遺産が着実に宗門を破滅に向かわせるのだ。(以上)

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