日蓮正宗問題研究3 – 信徒欺く法主絶対の虚構
(5)20億の豪邸まで密かに計画

 池田名誉会長の総講頭罷免を断行した直後の平成3年1月6日に、日顕法主は、全国の住職・寺族を本山に招集し、「全国教師指導会」を開催しました。そこで、日顕法主は何と言ったか。

 「これから、非常に厳しいこと、大変なこと、様々なことが起こってくると思います。大聖人様のこのようなお言葉があります。『結句は一人になりて日本国に流浪すべきみ(身)にて候』。私はこの御文を拝した時に涙が出たのであります。私もまた、その覚悟は持っております。あくまで正しく、私一人になっても法を守ってまいります」と涙声になって、悲壮な決意を披歴したのでした。

日顕法主の豪邸の図面

豪邸の図面

 ところが、この時の日顕法主の涙は、実は大衆をだますためのトリックであったことが後に判明し、逆に多くの僧侶の怒りを買う結果になりました。すなわち、日顕法主が、この時期に、東京都目黒区八雲の高級住宅街に、20億円もの費用をかけて、自分用のプールつき豪華別邸を建設する計画を立てていたことが、発覚してしまったのです。

 この豪邸は、「大石寺東京出張所」「将来寺院」という名目でありましたが、仏間が十畳、茶室が十二畳、地下にはプール、トレーニングルームまである計画内容から明らかなように、およそ「寺院」と呼べるようなものではなく、日顕法主の隠居所であることは明白でした。

 本山の指導会で「たとえ流浪の身になっても…」と涙をにじませた当の本人が、「出家」の身でありながら、裏では贅沢極まりないプール付き20億円の豪邸を建てようとしていたのですから、宗内僧侶・寺族は、呆れて物も言えませんでした。まさにこれ以上の背信行為はないといえましょう。