日蓮正宗問題研究4 – 管長の謀略と嘘を裏付ける資料が発覚
(1)はじめに

 日蓮正宗は平成二年十二月、創価学会を一方的に攻撃し始めましたが、それに先立つ同年七月、阿部日顕管長はじめ正宗首脳によって二回にわたり学会壊滅のための秘密会議が開かれていたことを裏付ける資料がこのほど明らかになりました。

 この資料は、日顕管長の年来の盟友で、秘密会議の出席者でもあった同宗参議の河辺慈篤氏(北海道札幌市・日正寺住職)による手書きの「会議メモ」で、同氏はメモが自分のものであることを認めています。

 それによれば、平成二年七月十六日と十八日、それぞれ東京都内の大石寺東京出張所と静岡県富士宮市の大石寺内で、日顕管長ら七人による秘密会議が開かれ、この席で池田名誉会長の追放をはじめとする学会破壊の計画、いわゆる「C作戦」が練られたということです。

 従来の正宗側の説明によれば、今回の問題の直接原因は平成二年十一月の名誉会長のスピーチでの法主批判にあるとされ、「C作戦」についても日顕法主がその存在を全面否定してきました。しかし、「会議メモ」によれば、その四カ月前に正宗側で一方的に「C作戦」という学会破壊の謀略が進められており、正宗側が指摘している名誉会長のスピーチは学会を攻撃するための単なる口実にすぎなかったことになります(なお、スピーチ“法主批判”とされた個所についても、のちにテープの半訳ミスであったことを宗門側が公式に認めています)。それだけでなく、「C作戦」はなかったという日顕法主の釈明が全面的にウソであったことが明らかになったのです。

 この「会議メモ」により、今回の問題が、会員から敬愛される池田名誉会長に嫉妬する日顕法主を中心とした正宗首脳によって周到かつ組織的に仕組まれた謀略であったことが決定的になったわけで、本来、信徒を教導する立場にある聖職者が、極秘裏に策謀をめぐらし、正当な理由もなく信徒を宗教的に抹殺しようとしたことになります。今後、同管長の責任が厳しく問われることは必至の情勢といえるでしょう。