日蓮正宗問題研究1 – 法主の謀略『C作戦』
(3)「破門」の動機は学会への嫉妬

創価学会が宗門へ寄進した 土地と寺院

創価学会が宗門へ寄進した 土地と寺院

 創価学会は日蓮正宗の信徒団体として、同宗に対し、この50年足らずの間に100万坪の本山用地と356もの寺院を寄進している。御供養金となると、一般会員からの各末寺への浄財を含めれば、優に数千億に上るであろう。しかも、学会は宗門が一方的に寺院の寄進を断ってくる平成3年まで、次々に寺院を寄進し続け、まだ100カ寺近くを寄進する予定で準備を進めていたのである。これだけ宗門に尽くし、今後も尽くそうとしていた信徒団体を、その功労も赤誠も踏みにじり、一方的に切り捨てる日顕法主一派の神経は、社会的に見ても常軌を逸しているといえよう。

 このような、宗門にとって大外護者であった創価学会を切った本当の原因は、いったい何だったのか。今回の事件は、少なくとも教義的な問題とは全く無縁である。その真相は、日顕法主はじめ日蓮正宗幹部僧侶の嫉妬から来る、池田名誉会長切り捨ての謀略に他ならない。長年、弱小教団の地位に甘んじ、保身を旨に生き延びてきた閉鎖的な日蓮正宗には、いまだに江戸時代の檀家制度の影響による「信徒差別」の体質が、根深く残っている。その封建的体質の徹底ぶりは、出家して間もない少年の所化までが、「池田名誉会長は確かに偉い人だけれども、信者なんだからオレたち中学生の小僧よりも下なんだ」と、悪気もなく、言い放つほどである。

 そんな宗門にとって、池田名誉会長は「僧侶以上に活躍している生意気な信者」といった感覚なのである。僧侶たちの間では、かなり前から陰に回っては、平然と池田名誉会長への誹謗中傷がおこなわれることもあった。「金さえ出来れば、一日も早く名誉会長をクビにして、一千万の学会員信徒だけは寺に欲しい」などと、語り合われていたのである。

 とりわけ日顕法主は、本山第六十世日開上人の子どもで、元来エリート意識・権勢欲が並外れて強く、数年前から、用意周到に名誉会長を陥れる謀略を練っていたのである。今回の問題が平成二年暮れに勃発した後の平成三年三月、私たち改革同盟の工藤・大橋の両名は、日顕法主に直接面談し、『C作戦』の真偽を糺した。果たして、返って来た日顕法主の言葉は、「知っていたよ。『C作戦』は、あの野郎(注=池田名誉会長)の首をカットするという意味だよ」であった。


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